グラブ背面側の挙動を特殊センサーによって計測し、その変化をCG化したところ、背面の中でも、指股部分の変形量が最も大きくなる事が判明。それらの部分の動きやすさを高めるためには、グラブ表面だけではなく、内部構造も非常に影響を与える。
そこで指の力を伝えやすくする最適剛性設計の補強パターンを新たに設計しなおすと共に、指芯についても背面の動きをサポートするよう、その形状を最適化した。
背面と内側とを連動させて、いかに内側が外側を制御できるか。
「グラブ背面の挙動をグラブ内面から制御する」
このコンセプトの元、2007年秋ミズノプロの設計ベースがすこしづつ具現化し始めた。

そして試作品作りはイチロー選手をはじめ、数多くのプロ選手のグラブ作りを手がけるマイスター、岸本耕作が着手。
「どのグラブに関してもやはり一番大事なのは、指が遊ばないという事。『指に連動した動きをする』ということを課題として取り組みました。」と岸本は語る。
さらには、実際にグラブを手にする選手達の声を新しいミズノプロの性能へと刻み込むため、岸本と開発チームはプロ球団の春期キャンプを訪れ、完成したばかりの試作品に対する率直な意見やアドバイスをプロ選手たちに求めた。
プロからいただいた貴重な意見を踏まえ、幾度となく改良が加えられ、グラブの最終バージョンがようやく形になったのは2008年4月。 |