

バットに関して松井選手から1点ご要望がありました。
- 直径を大きく
松井選手のご要望を伺いながら、その場で久保田名人が削っていきます。削っている間に松井選手からは「日本では多少つまっても入りますが、アメリカでつまった打球は飛ばないです。打ち損じの打球でホームランになる事はほとんどありません。」とメジャーでの経験を教えもらいました。
試作品のバットが仕上がり、指のかかり具合やバランスを確かめてもらいました。松井選手からは「指が抜けそうな感じはしないです。グリップエンドの大きさはこれぐらいでちょうどいいです。グリップエンドを変えたので、やはりバランスが大分違いますね。」と感覚を澄ませ、松井選手が求めるバットのイメージと細かく照らし合わせていました。
グリップエンドを大きくすると手元にかかる重さが増え、バットのバランスが変わります。久保田名人からは「今回はミートポイントを変えず、バランスを保つためにはヘッドをあまり丸くしないほうがいいかもしれないですね。」と提案がありました。
ご要望を基に再度削って行き、仕上がったバットは次のようになりました。

- グリップエンドの直径が太い
- ヘッドの丸みを抑える
再度バットを握った松井選手からは「これでお願いします。」と、こだわりのバットができました。


シューズに関して松井選手からのご要望は2点ありました。
- 拇指球で強く踏ん張れるソール
- 人工芝でも滑らない、試合前の練習用のシューズ
今回、事前にご要望を伺い07年モデルにクッション性を加えたものを提案しました。その他、練習時では「メジャーでは人工芝の球場はほとんどありませんが、バッティング練習は人工芝の上に立ってやっています。」と教えもらいました。
人工芝で滑りにくく、足に負荷をかけないよう練習はトレーニングシューズで行います。しかし、松井選手のパワーで力強いスイングを行うとトレーニングシューズのソールの痛みが激しいため、拇指球で強く踏ん張れるソールを希望していました。また、トレーニングシューズはスポンジが厚くクッション性が高いです。バッティング練習の時はスパイクと同じ感覚で履けるようなグリップ力がもう少し高いものが欲しいという事でした。
この話を伺い、『インフィニティウエーブ』を採用したスパイクとトレーニングシューズを提案しました。この『インフィニティウエーブ』はクッション性があるのにぐらつかず、初期のクッション性が持続するので、ランニングシューズで大人気の新ソールです。トレーニングシューズのソールをインフィニティウェーブにすることで、足腰への不安を和らげる効果も見込めるようです。後日試作品を渡し、試してもらいました。


グラブに関して松井選手からのご要望は1点でした。
- グラブの手口の幅を狭く
「グラブはこのままで問題ないです」と、サイズ、重さ、カラー等の変更はありませんでした。ただ1点「グラブのサイズ、重さはこのままで、グラブを閉じたときに親指・手口・小指の三角形がさらに鋭角になるようにして欲しい。」とご要望をいただきました。岸本マイスターによると「手口部分を1cm小さくすると、感覚的にかなり変わってくる」という事で、1cm狭くしたものと、0.5cm狭くした2パターン作製し、感覚を確かめてもらう事にしました。
今シーズン、この用具を使ってどのような活躍をしてくれるのかとても楽しみですね。
|